2018年03月10日

スパコン京

好奇心旺盛で何でも興味を示す小生、今日は湖畔にあるピアザ淡海ホールで

開催された講演会行事に参加してきた。事前にWeb上で申し込んだもの。


理化学研究をリードする技術者集団。この種の講演会は全国で開催されており、

今回は大津市。理化学研究所とは・・・、を理解してもらうために開催されて

いるようだ。若者の理科離れによる日本の科学技術の将来が危惧されてもおり、

若者に理化学分野に理解、興味を示してもらう意味もあるようだ。会場前には

スパコン京の一部実物を含む種々の展示物、資料でスパコン京を紹介している。

研究者の日常生活、趣味なども紹介し、研究者の人間味などを紹介。仕事以外

の時は何をしているか?スポーツ系が多いと思いきや一番多かったのは読書。

さて、スパコン京、その頭脳となる実物基板のシステムボードが展示され、

その前には説明員。一寸専門的になるが、OSはLinux、CPUはインテ

ルのSPARC64。中国のスパコンは米国の戦略上、インテルのCPUは

使えず、中国独自のCPUを採用しているという。このシステムボード1枚に

CPUが4個、CPU1個当たり、8枚16GBのメモリーを配置、発熱する

CPUは銅板、銅パイプで覆われており、その中を冷却水が流れている。

水と空気の流れで冷却している。このボードが1筐体(ラック)当たり上下に

計24枚配置され、その他、電源部、磁気ディスク、IOボードなどを搭載。
筐体の重さは1.5t、寸法は、 800W×950D×2060H。スパコン京はこの

筐体が864台で構成された大きなコンピューター。このシステムボードは

24枚×864台=計20,736枚が稼働、週に2枚程度故障するという。

因みに2012/Sep〜2016/JanのMTBFは18.4days、MTTR10.6hours。

講演に先立ち、機構長の挨拶、次に主幹研究員によるスパコンの説明、質疑。

講演では「コンピューターで歯磨きを視る」をライオン(株)の研究者が説明。

歯ブラシと歯、歯茎の接触シュミレーションで最適な歯ブラシを追求している。

ブラシの用毛先端部の動き、歯周ポケットへの侵入シュミレーション等々で

最適ブラシ、最適な磨き方、よいブラシを追求。スパコン京ではなく社内の

コンピューターでシュミレーションしている。

次の講演、「スパコンで琵琶湖の環境を観る」東大教授。琵琶湖は京阪神に

水道水を提供。環境を保全する必要があり、琵琶湖の環境変動を把握するため

に定期的に観測、数値シュミレーションにより観測データーを補完し、時空間

的な環境変動を可視化。気候変動、富栄養化などの外的要因による環境変動を

予測。琵琶湖の水の表層の流れは、地球の自転、熱による循環、風による循環

で複数の環流が発生している。琵琶湖の水量275億トン、年間約50億トン

が雨水、河川から流入、一河川から流出、5〜6年で入れ替わっていることに

なる。 各講演時間は40分。講演内容は学術的、専門的でなかなか解り難い。

次に、スパコン京は、2012年9月稼働、次なるポスト京は、2014年、

基本設計を開始、2021年に稼働を始める計画。登山と一緒で、高い山に

登るといろいろな景色が観えて来る。スパコンも同じである。

これまでは科学技術基盤に貢献、今後は社会的・科学的成果を創出へ。

スパコンは、シュミレーションが得意。

一例として、抗インフルエンザウィルス薬を開発。インフルエンザウィルスと

病気の原因となるタンパク質と薬のドッキングシュミレーションをすることに

より、新薬「リレンザ」を開発。

@大き過ぎて実験できない。(気象、気候変動など)

 小さ過ぎて目に見えない(薬の効能分析、創薬など) 

Aあっという間に終わってしまう(例:リチウムイオン化学変化など) 

 逆に、長期間なもの(例:宇宙の進化など)

B実験するには沢山の費用、時間がかかる。(例:車のデザイン(乱流抑制)等)

気象予測シュミレーションなどは地球上の広域を格子に区切り、そこに観測

した温度や気圧や風などの値を入れ、互いに隣接する格子間の変化、影響で

以て計算シュミレーションしている。

スパコン京は計算規模により、分散稼働しているようで、計算量により、20

%、或いは50%を稼働させるというように共用しているようだ。

次なるスパコン、ポスト京。シュミレーションで、創薬、災害予測、避難シュ

ミレーションなど、@健康長寿社会の実現 A防災・環境問題 Bエネルギー

問題、C産業競争力の強化 D基礎化学の発展、の大枠5つの分野、9つの

重点課題を掲げ、プロジェクトが動き出した。     さて、今回の講演、

専門技術分野の講演、専門的で分かり難い内容であったが、分かり易く説明

され、それなりに理解。小生、専ら、京のハードウェアに目がいった。

会場は若者を含め多くの参加者、13:20講演開始、16:00講演終了。

補足:貰った資料の説明の中に、当然?であるも面白い記述表現を見付けた。
  「私である」ことの可能性
『私たちはこの世界を、過去・現在・未来を持ち、時空間を超えて意識を拡
 張出来る場として認識しています。例えば、明日や1年後、10年後の自分
 を期待や不安と共に幾通りも思い浮かべる事が出来ます。後悔の念に苛ま
 れながら、起こらなかった(起こって欲しかった)過去を想像することも
 あります。こうした複雑な思考を、知人や他者のつもりになって行うこと
 も出来ます。これらは、決して当たり前のことではありません。現在確認
 されている限り、このような世界は人間のみに開かれています。これこそ
 がシュミレーションに必要な条件です。「私」が「他の私」に関わりなが
 ら、仮説を立て、模擬し、行動で確かめては進んでいく。その軌跡の連な
 りを、私たちは「人生」と呼んでいます。』
  楽天家の寝言:
  ん十年前に行った己の人生シュミレーション、1つのパラメーターの
  設定を見誤り、人生設計に大きな齟齬。今も後悔の念に苛まれている
posted by tennismouse at 23:17| Comment(0) | PC&WEB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。