第3回目。前後して今回は、憲問第14の354章〜357章の4章。
憲問第14の354章 『子曰。貧而無怨難、富而無驕易。』
「子曰く、貧しくして怨むこと無きは難く、冨みて驕ること無きは易し。」
生活が苦しいとき、運命や社会を恨まないでいるのは難しい。しかし、金持
ちだと、驕り高ぶることを抑えるのはたやすい。・・・加治伸行 訳
この意と類似の論語、学而第1に有り、
「子貢問いて曰く、貧にして諂うこと無く、冨みて驕ること無きは、何如、
と。子曰く、可なり。未だ貧にして道を楽しみ、冨みて礼を好む者には若
かず。」 諂う=怨む
この論文説明の前置きで、「説文解字」・・・文字等の解説有り。
「字書」・・・西暦年代、説文解字などの漢字の形・音・義を解説した書籍。
音・義とは漢字の発音と意味の解説の意。
「字書」・・・西暦年代、説文解字などの漢字の形・音・義を解説した書籍。
音・義とは漢字の発音と意味の解説の意。
この字書より論語は400年程古い。このような時代の文字表記である。
小生には説明不能。
現代の論語は漢字で書かれており、句読されている。しかし、本来の論語に
句読は無く、漢字の羅列である。論語書物はある時期、争乱により破棄破壊、
故に、建物壁内に隠したとも。滅失により口承、口伝えで承継されたという。
当然、口承ではその内容に忠実性を保てず変質。また、当時の時代背景、漢字、
文字の意の解釈も確立には至っておらず、原文趣旨と乖離が生じているようだ。
憲問第14の355章
『子曰、孟公綽為趙魏老則優、不可以為滕薛大夫也』
「子曰く、孟公綽、趙魏の老と為れば則ち優。以て滕薛の大夫と為すべからず」
人名:孟公綽 、地名:滕薛 大夫=執政、公に仕える立場
人名:孟公綽 、地名:滕薛 大夫=執政、公に仕える立場
先生が言われた。「魯の孟公綽は、趙氏や魏氏の家の執事となったら十分に勤
まるだろう。しかし、滕・薛の小国の大臣では勤まるまい」・・・貝塚茂樹 訳
まるだろう。しかし、滕・薛の小国の大臣では勤まるまい」・・・貝塚茂樹 訳
憲問第14の356章
「子路、成人を問う。子曰く、臧武仲の知、公綽の不欲、下荘子の勇、冉求の
藝の若き、之を文るに礼楽を以てせば、亦た以て成人と為すべし、と。曰く、
今の成人は、何ぞ必ずしも然らん。利を見ては義を思い、危うきを見ては命を
授く。久要、平成の言を忘れざる、亦た以て成人と為すべし、と。」
子路が人物の及第点を尋ねて言った。臧武仲のような知性、孟公綽のような無
欲、下荘子のような勇気、それに冉求のような才芸があって、なおその上に、
礼楽の教養で磨きをかけたなら、人物として及第点が与えられましょうか。
子曰く、今の及第点は到底そんな贅沢は言っておれないな。ずっと程度を引き
下げて、利益を前にしては、それが正義か不義かを考えて立止まり、危険な場
合には生命を投出す覚悟があり、どんな時にも平成口にしていた言葉を忘れな
いでいる人があったら、さっさと及第点がつけられるよ」・・・宮崎市定 訳
何時ものように、学食で昼食を食し、書店と、生協売店に立ち寄り、キャンパ
スを後にしました。
*補足:訳文以外の文中の内容、一部、理解が、自信が十分ではありません。
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