2018年06月15日

作物を科学する

昨日の講座と並行して次の新たな講座が始まった。毎週開講の全4回コース。

「作物を科学する」。先ず、腹が減っては戦が出来ぬ、と大学に着くなり学食
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に向かう。 小生は技術者の端くれ、

パソコン、電気等の科学が好きだ。また、

花のボランティアグループにも籍を置き、

花を、植物を愛でるのも好きだ。

今回の講座タイトル、この植物と科学、面白そうだ。15名余の受講者。

聴き取り易いようにと前方に座る。前方テーブルには種々の作物の試料が並ん

でいる。種々の種子や米、穀類を中心に。斜め前方には見たことがある顔が。

論語を一緒に学ぶ人だ、は間違っていた。そして自宅に戻ってから想起来!!

確か昨年、一緒に顕微鏡を覗いた人だ。動く「線虫」を観察した人だ、正解。

4回の授業を2人の年輩先生が分担して教える。1人は植物育種学、植物資源

学を専門とする、もう一人は土壌肥料学を専門とする農学部の先生。同大学は

農学部が出来て4年、来年、1期生が育っていく。パワーポイントで講義は

進んでいく。レジュメ7ページ、広い範囲を説明、2回/人の講義では時間制

約があり、内容が次から次へと移り、広く浅く、表面的な内容になる。

付いていくのも大変だ。その講義内容を2〜3紹介。

レジュメにある本日のお話には、1.牧農場の作物と多様性 2.最近の育種

の成果(育種と栽培環境)3.イネ遺伝資源の多様性とその活用。

大学が運営する牧農場は約3ヘクタール、ここが実習圃場。大学から車で10

分余の位置にある、3人の大学講師クラスのスタッフが常駐、栽培管理する。

2つほど講義内容紹介。アブラナ科植物とイネの品種について。  先ず、

アブラナ科植物、地中海産のケールという葉植物がある。この植物から種々

の新たな植物が人の手により改良され生まれている。キャベツ、芽キャベツ、

コールラビ、ブロッコリー、カリフラワーなどが派生種。このケールの葉を
結球させたのがキャベツ。次にイネの話。コシヒカリにイオンビーム照射に

より作出されたのが「コシヒカリ環1号」。カドミウムを殆ど蓄積しない。

突然変異品種で特性はコシヒカリとほぼ同等。米のCd濃度は規制されている。

私たちが食べるお米はジャポニカに属し、粘りが有る。パサパサして粘りが無

いのがインディカ米、米の性質に合わせて種々の食品に加工されている。世界

全体では粘りが無いパサパサしたインディカ米が主流。イネは多収品種から

良い食味、健康、簡便なものとニーズの多様化に向けた育種目標の変化が有り、

香り、色、食味、アレロパシー、抗酸化活性、食品開発、品種間差異、栽培

環境の影響、が研究のキーワード。飼料米や水田アートの鑑賞稲など用途に向

けたお米の品種が開発されている。イネは世界に10万品種とも言われ、日本

では、300品種が流通している。米以外ではその他、果肉まで紅く美しい

リンゴ、上向きに咲く向日葵、ヘタにあるトゲの無い茄子、白いイチゴ、変色

(酸化)しにくいリンゴ等々。突然変異で白いイチゴが出来たが、捨てていた。

逆転の発想で商品化。甘さ、香りを具えた白いイチゴに20年の歳月を費やす。

渋皮が簡単に剥ける「ぽろたん」という栗。実も大きく、香り、甘みも備える。

以上が講義内容の一部。質問を受ける時間があり、小生も一つ質問。

カドミウムを吸収しない米が作れるのであれば、福島の放射能を吸収する植物

は無いか?と。向日葵がいいと言われたが、効果は少。セシウムはカリウム

に化学的性質が似ている。地表に溜まるから植物を利用した根からの吸収は

難しい。除去の一番良いのは落ち葉をかき集める手法が適している。帰宅後、

カリウムを調べると比重は0.862と1.0以下と軽く水に浮く。

授業が終わり、種々のサンプル品を希望者にお裾分け。どの様な花が出来るか、

アサガオの苗を頂いた。一般的なアサガオの花では無いようだ。カマイラズ

(鎌不要)というイネの種籾も頂いた。帰宅後、早速植え付け、ペットボトル

に種籾を蒔いた。名前の通り、このカマイラズ(米)の藁、腰が無く、枯れ枝

を折るように簡単に折れてしまう。強風が吹けば折れるだろうが・・・。

品種改良により目的とする性質を持った米が人の手で作られている。

イネを使った水田アート、種々の色のイネを種から育て、植え付け描いている。

先生もいたってオープン、気軽に農場も訪れて下さい、相談して下さいと研究

室の電話、メールの連絡先も提示してある。オープンは色んな情報が集まる。

足:今回の講義は食後、腹の皮は突っ張り、瞼は少し弛んだ

*追伸) 2018.6.17  22:00〜24:00  NHK BS3 放映  「被爆の森2018
   セシューム137は肥料のカリウムに似て多くが(91%)土壌に残留、比較的
   浅い土中に。植物が根から吸収し、花、葉、果実、種子に凝縮。昆虫、動物が食し、
   体内へ。ウグイスを調べたところ外観異常を確認。
posted by tennismouse at 22:08| Comment(0) | 学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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