2018年09月13日

振り子の位置

先日も裏山の遊歩道を歩いた。最近のウォーキングコースは専ら裏山遊歩道、

軽い山登り、往復約1時間コース。しかし、強い台風21号通過後であり、

その威力に少し驚いた、歩道には沢山の倒木。入り口からたった250m余の
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間には多くの倒木が行く手を遮る。根こそぎ、折木で倒れ、殆どが西向きに

倒木。松に桧にブナなどで特定の木が倒木しているわけではない。朽ちた木で

はなく元気な木も倒れているから強力な風圧、台風の中心近くが通過したから

かなわない。同時期、市の防災対策課から竜巻注意報も届いていた。自宅近く

の裏山がこのような状態だから、多くの山で倒木被害が起きているのであろう。
さて、昨日の新聞紙面には、『これらの豪雨、台風は地球温暖化の帰結と言う。

我が国は世界最大の災害大国という。最近頻発する大きな地震も列島の地殻

変動活動が未曾有の水準に活性化している結果という。早晩、国土強靱化対策

を講じなければ、下手をするとアジアの最貧国に凋落するという。

日本土木学会は、これら国難級の自然災害被害額を推計した。
                  (日本の2017年度実質GDP 531兆円) 
巨大洪水    東 京  62兆円
        名古屋  25兆円  以上で、東日本大震災レベルの被害。
巨大高潮    東京湾 110兆円
        大阪湾 121兆円 
首都直下地震      778兆円
南海トラフ地震    1410兆円  南海地震で失う税収入 131兆円
+復興復旧の財政出動を合わせれば、150〜200兆円規模で日本の財政が

大打撃を受ける。これらの三大都市圏を襲う巨大な高潮、洪水はたった1発で

都市を壊滅させ、首都直下地震や南海トラフ地震は我が国の心臓部を徹底破壊

し、二度と先進国と呼ばれ得ぬ貧国へ凋落させる破壊力を持つという。

これらの災害が連発、重なれば、最貧国になりかねないと危惧。この被害を少

しでも食い止めるため、大規模国債を発行してでも早期の国土強靱化対策を実

施すべきと提案している。河川、海岸に堤防を築き、救援道路を整備し、官民

の都市施設の耐震強化を行い、全国各地に新幹線や高速道路を徹底整備し、首

都圏や太平洋ベルトからの危険「分散化」を速やかに行うことを指摘している。

この対策によって、地震・津波被害については4〜5割、
         高潮災害については3〜6割、
         洪水被害については6〜10割、減ずる事が出来るという。

「防災・強靱化投資」を年間数兆円規模で、例えば10年から15年以内に

推進することこそが、我が国の最重要課題であるという。無策では早晩、

数々の巨大災害に襲われ、日本経済自体が根底から瓦解することになり、それ

以降、日本人は皆、激甚災害の後遺症にいつまでも苦しめられながら、貧困の

うちにその人生を終えなければならなくなると警鐘する。早期に上記防災投資

を政治家、官僚に強く勧めている。』

日本の三大都市がこれらの巨大災害に見舞われれば、長期間にわたりインフラ

は機能不全、物流網は寸断され、企業の生産活動はストップ、日本経済は麻痺

し、日本の財政が大打撃を受ける。

世界の古代遺跡からは、隆盛していた国家が突然滅んだ形跡が見付かっている。

疫病の蔓延、旱魃、災害による食料不足、地震などの自然災害、民族間の争い

(戦争)などで古代都市国家が滅んでいる。当時の国家は今とは規模が異なる

が、しかし、現代の精緻な社会システム上で動く近代国家、巨大災害に見舞わ

れれば脆弱であり、一度見舞われればその復旧は容易ではない。

一寸話は逸れるが、人間の運命も健康も、振り子のように左右に振れるという。

国家の命運も然りと思うもの。日本は戦後の最悪期から振り子は逆に振れ、

経済面では先進国の仲間入り、自由を謳歌し、今、最右に位置すると思うもの。

巨大災害が国土中枢を襲えば、反対方向の左に大きく振れる。長長期スパンで

観れば、良きときもあれば悪しきときもあるもの。

広言すべきことではないが、小生の運命も一人の狂言師により、一夜にして左

に振れた。我が振り子、今の位置はやっと中央に戻っている。

*新聞記事引用  2018.9.12  京都大学  藤井 聡 教授  記

*関連記事    2011.9. 5  治山治水
         2014.9.11  ストレス列島
         2018.8.16  先攻防衛
posted by tennismouse at 16:29| Comment(0) | 自然・地球環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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