2019年05月25日

京都で学ぶ

何かいい情報、面白い情報は無いかと外出する、耳をそばだてるウサギの耳

ならぬ眼を凝らす、好奇心旺盛。大学講座を受講していると学内には種々の

情報、資料がある。その眼に留まった資料、公益財団法人大学コンソーシアム

京都が催す京カレッジ大学リレー講座。その中の面白そうな講座を事前にマー

クしておいた。京都は大学の街、各大学が開催する無料講座も多い。

面白そうな講座を聴こう、そして京都にも出掛けようということで参加した。

会場は京都駅前のキャンパスプラザ京都。先着250名、13時30分開講、

13時過ぎに会場に着くと既に多くの来場者、会場の7〜8割近くが埋まって

いる。開講時には200名以上の参加者ではなかろうかと思うほどの大盛況。

多くは小生のような年輩男女。良く聞こえるように会場の前方より中央に着席。

今日の講義は「古代インドの人生を終える生活期」大谷大学の山本教授が講師。

小生、3年前にもインド思想「この世とあの世」(輪廻転生)を講座で学んだ。

考えが新鮮でとても面白かった印象を記憶している。今回もインドの思想、

紀元前5世紀頃のブッダ(釈迦)の教えを学ぶ。

資料はA4、6頁。しかし、冒頭から35分はインドの自然、風景、気象、

子供、建築物などの写真スライドで現在のインドを紹介。この田舎地方の自然、

原風景はブッダの生きていた頃と大差ないだろうと言う。田舎の子供は裸足だ。

講師の教授、少し粗野な印象、しかし、個性があり面白い。レジュメの内容に

従い付随説明、読んでいく。 以下に講義の一部を紹介。

『古代インドでは、人生を学生期、家住期、林住期、遊行期の4つの生活期に

分ける。林住期は現代に当てはめれば、定年後から死ぬまでの生活期。

この古代インドの林住期の生活をヒンドゥー教の法典と仏典の中から紹介。
四住期は仏教以前からあるヒンドゥー教の人生区分、古代インド人の理想の

生き方。

学生期:学生は勉強に対して努力すべき
家住期:社会人は仕事に対して、家庭人は家庭に対して努力すべき
林住期:定年後は仕事と家庭を捨て、人間(精神)性の向上に努力すべき
遊行期:家を捨て、遊行する。瞑想に努力し、魂の肉体からの脱出(死)を待つ
  教授は言う。「地球の歩き方」を持って地球を遊行するのもいいかもと。

人間の目的は人間性の向上であり、煩悩(無知、欲望、怒り)の滅 ⇒

善・悪)の滅 ⇒ 苦の減=解脱(ヒンドゥー教)、涅槃(仏教)によって達成される。

無知があるから欲望が生まれ、怒りが生じる。

学生期と家住期:俗(物質)的繁栄に対して努力する時期。目指すものは富
林住期と遊行期:聖(精神)的繁栄に対して努力する時期。目指すものは解脱

■林住者の生き方の一部を紹介(マヌ法典より)
1.家住した後は森に住めという。樹下を住居とする。現代日本では特養老人
  ホームや小さなマンションや平屋と思えばいい。
1.いつから老後なのか。皺と白髪を見付けたとき、子供に子供が出来たとき。
  仕事と家族を捨てる時期。
1.所有物を持たない。妻を息子に託す。もしくは伴っても良い。
1.祭祀の実行、ヴェーダ(バラモン教の根本聖典)の読誦
1.その他細かな食物摂取制限(菜食の勧め)
1.夜か昼に食べる。1日1食の腹八分。(眠くなり瞑想できないから)
1.日昇、正午、日没に沐浴(煩悩を流す)
1.古い食べ物、服は捨てる  等々

まとめ:衣服は獣皮、樹皮。食事は森で採れた物。
    家族や隣人との人間関係を断ち切る・・・付き合いは苦の一つ
教授の話・・・もうすぐ定年、年賀状200枚 ⇒ 60枚に。年1回親と会う

■遊行者の生き方の一部を紹介
1.ヴェーダを学び、息子をもうけ、供犠を行い、心を解脱に向ける。
  息子をもうけなければ天界に行けない。
1.同伴者を持たず、完成(解脱)を求めて一人で行動する。
1.火も家も持たない。食べ物は村でのお布施。精神集中する。瞑想する。
1.不殺生、無執着、ヴェーダの実践、苦行によって解脱する。
1.老い、病気、苦の住み家である身体を放棄する。
1.瞑想によって全ての執着を捨てるときに、解脱する。  

■ブッダ(釈迦)の語るシンプルライフ

ブッダは中道、縁起、空、無我、四聖諦、八正道、涅槃などを語っている。

現実的には在家者が涅槃に至ることは難しい。家族と仕事を捨てて出家修行者

として生きていかなければならないから。健康、食べ物、知足(足るを知る)、

人間関係などについて、その基盤となっているのはシンプルライフ。

荷物が少ない方が旅は楽しくなるように、人生でも荷物は少ない方が良い。

全ての束縛を離れた人には悩みはない。衣食住について言えば、修行者達は

糞掃衣を着て、森や密林や洞窟に住んでいたようである。

■健康と食物・知足・人間関係

健康は病気のないことであり、最高の利得という。食物に関しては健康に為に

過食を戒め、小食の腹八分を勧めている。そして細かな食物の制約も多い。

その理由は3つ。

食物は欲望の対象、大食は健康を害する、大食は瞑想の敵、であるから。

心は智慧によって満足するのであり、欲望によっては満足しない。

知足は「たとえ貨幣の雨が降るとしても、欲望が満足することはない」と。

今すでに足りていることを知る、という満足で有り、小欲知足。

人間関係はシンプルライフの要。ブッダは犀の角のように独りで歩めという。

妻子は執着の原因であるので、妻子も父母も捨てよと言う。在家の生活はいか

に欲望や執着の対象が多いことか。在家者に対し、それらを全て捨てて出家者

になるように勧めている。悪い友と付き合わず、善き友と付き合えと勧める。

悪人とは信心のない人、ケチな人、二枚舌な人、他人の不幸を喜ぶ人である。

善人とは、信心のある人、気持ちの良い人、素行のよい人、知識のある人。』

以上が、今日の講義内容。 古代インド、ブッダ(釈迦)の教えである。

現代人にも少しは心に響く教えがあると思うもの。

このブッダの教えに従おうとするならば、瀬戸内寂聴のように世俗を離れ、

出家することである。修行は座禅や雑用等、掃除作業は魂を磨くという。

そう言えば小生、ブッダの言葉の小冊子を所有していた。その1句を紹介。

「自分の子だ、自分の財産だ」と考えて愚かな人は苦しみ悩む

親は、子供が言うことを聞かなければ腹を立て、悩みます。また誰しも財産
を失うことに恐れを感じます。それは、子も財産も「自分のもの」と言う思
いがあるからでしょう。しかし自分の身体や心でさえ、病気になったり、欲
に負けたりして、思い通りにはなりません。自分自身も「自分のもの」とは
言えないのです。子供であろうと、財産であろうと自分のものではない事は
明らかです。その事を忘れなければ、怒りや不安を感じる事はないでしょう。

じゃ、誰のもの?! (日本)社会全体のもの!!

しかし、欲が出て、帰りにデパートに寄り、衣服等を買い込んだ。
我が財布の中身は我が財産だ!?  林住期の断捨離、終活中の身なのだが! 

*参考記事 2016.1月14日開講  「この世とあの世」
posted by tennismouse at 19:47| 滋賀 ☁| Comment(0) | 学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月28日

論語を学ぶUの4

下期講座5回目の講義(内、欠席1回)の今日は最終回。

今日の講義範囲は、篇名「衛霊公第15」の392章〜最終章の395章。

他に同一語句が出現する論語の添付資料(過去講義分)3頁に掲載の10章。

392章「在陳絕糧。從者病莫能興。子路慍見曰。君子亦有窮乎。子曰。君子
     固窮。小人窮斯濫矣。」

   陳に在して糧を絶つ。従者病みて能く興つこと莫し。子路慍って見えて
   曰く、君子も亦た窮すること有るか。子曰く、君子固より窮す。
   小人窮すれば斬に濫る。

 ある訳者:陳国に滞在の折、困難に陥り、7日間も食糧が無かった。弟子達
    は飢餓で立つことも出来ない状態となった。子路は先生に食ってかか
    った。孔子は応えた。君子といえども、もとより困窮する時がある。
    ただ小人とちがうところは、小人は困窮すればすぐ過度の行為、つま
    り乱暴、自暴自棄におちいるが、君子はそうでない。
   説明的に言えばそうなるであろうところを孔子の言葉は、より簡潔に、
   より含蓄深く言う。   孔子の生涯における危機の一つであった。

393章「子曰。賜也。女以予為多學而識之者與。對曰然。非與。曰。非也。
     予一以貫之。
   
   子曰く、賜や、女予を以て多くを学びてこれを識る者と為すか。対えて
   曰く、然り、非なるか。曰く、非なり。予れは一以てこれを貫く。

ある訳者:孔子「賜(子貢の名)おまえはわしを多く学んでいちいちこれを
    記憶して忘れない者だと思っているのか。」子貢「さようでございま
    す。ちがいますか。」孔子「ちがう。わしは心中に具わる一つの道理
    を天下の事物に通じ用いてこれを知るのである。いちいち学んでこれ
    を記憶しているのではない」。

394章「子曰。由。知コ者鮮矣。」

   子曰く、由(子路)よ、徳を知る者は鮮し。
     注)鮮:希少、わずか。 由とは、姓は仲、名は子路

 ある訳者:先生が言われた。「由よ、徳のことが分かる人は殆どいないね」 

395章「子曰。無為而治者。其舜也與。夫何為哉。恭已正南面而已矣。」
    
   子曰く、無為にして治まる者は其れ舜なるか。夫れ何をか為さんや。
   己を恭々しくして正しく南面するのみ。
  
論語の理解はその内容だけで無く、その時代の歴史背景などが分かっていなけ

れば、深い内容理解は難しい。今日、以前から継続講義を受けている隣席の方

から、「孔子と論語」という以前に配布されたコピー資料を戴いた。論語を学

ぶに当たって基本的な内容が説明されている。学ぶに当たって、理解する一助

とはなるが、兎に角、この論語を深く理解するには、この分野の深い事前知識

が必要。中国の歴史書や春秋戦国時代など史書を学ぶ必要があるだろう、より

深く理解するには。今回、前後期計10回、一年間学んだ。受講者が少なけれ

ば継続開講が危ぶまれ、隣席から講義継続を勧められている。小生のレベルは、

論語の表面を理解できる程度。専門的に深く追求されている方も見受けられる。

勧められて、今年も継続受講しようと考えているが、ブログ上での講義内容の

紹介、公開は今回で最終としたい。正しいブログ紹介もなかなか難しい由。

小生、キッカケは中国語を少しかじったから、漢文の論語に興味を持ったもの。

【感 想】 論語、学べば学ぶほど難しいワィ。  論語,越学越難吧。

さて、隣席から戴いた「孔子と論語」の資料、その中に有名な、

「子曰。吾十有五而志于學。三十而立。四十而不惑。五十而知天命。
 六十而耳順。七十而從心所欲。不踰矩。」

 子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。
 五十にして天命を知る。六十にして耳順従う。七十にして心の欲する所に
 従えども、矩を踰えず。(為政第二)

訳:老先生の最晩年の回想
  ・・・五十歳を迎えたとき、天が私に与えた使命を自覚し奮闘することと
  なった。[その後、苦難の道を歩んだ経験からか、]六十歳ともなると、
  他人の言葉を聞くとその細かい気持ちまで分かるようになった。そして、
  七十のこの歳、自分の心の求めるままに行動をしても、規定・規範から外
  れるというようなことが無くなった。

今日は申請していた過去の講義分の「論語和訳集成」第1篇の「学而第一」〜

第9篇の「子罕第9」までを戴いた。これで前回戴いた分と合わせ、第1篇〜
IMG_2693.JPG IMG_0498.JPG
次の講義分の「李氏第16」篇までの和訳集(45mm厚)が揃った事になる。

本棚の本ではないが「積ん読」になる公算大であるが、望まぬが今後の入院等

で閑な時間が出来たらゆっくり味わう、読むのも良いだろうと思うもの。

静かな学食で昼食を戴き、キャンパス書店を訪れ、帰宅しました。
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2019年02月14日

論語を学ぶUの3

昨年の3回目講義から4ヶ月近くブランクが有って4回目の講義が始まった。

今日の講義範囲は、篇名「憲問第14」の387章〜最終章の390章。

授業では、本日の説明章の論語と過去の他の篇名の章句で出てきた類似、関連

する内容の論語の別添参考資料が配付される。

さて、論語は系統的に編纂されてはいないという。例えば「人生」「社会」

「家庭」とかテーマに分けて整理、編纂されてはいない。巻や篇の編集に意味

は無く、編集は無秩序。単にそれを均等に10等分して「巻」と名付け、巻は

2等分されて「篇」の全20篇としている。    その篇名の一つが

「憲問」であり、第14篇の387〜390章が今日の講義範囲。

387章 『子曰。上好禮。則民易使也』

     「子曰く、上、礼を好めば、則ち民使い易し」

      この意味するところ、大体予想が付くでしょう!?

388章 『子路問君子。子曰。脩已以敬。曰。如斯而已乎。曰。修已以安人。
      曰。如斯而已乎。曰。脩已以安百姓。脩已以安百姓。堯舜其猶病諸』

ある訳者:「子路が君子とはいかなる人かと孔子に問うた。孔子「己の身を
    修めて少しも怠らないのが君子である。子路「ただこのようにする
    だけで君子と言われますか。」孔子「己の身を修めて少しも怠らず、
    己独り善に進むのみならず、その効果は自然に人に及んで、多くの人
    が安定を得るようになるのである。」子路「ただこのようにするだけ
    で君子と言われますか。」孔子「己を修めて、その効が自然に人に及
    んで遂に天下の人民を安定にするのである。このようなことは堯舜の
    ような聖人でさえもなお難事として心を苦しめたのである」
類似章(為政第二)『子貢問君子。子曰。先行其言。而後從之。』:類似論語

   「子貢、君子を問う。子曰く、先に其の言を行う。而る後に之に従う」 
               
            有言実行!! を意味する。
   
389章 『原壤夷俟。子曰。幼而不孫弟。長而無述焉。老而不死。是為賊。
      以杖叩其脛。』
   
   「原壤、夷して俟つ。子曰く、幼にして孫弟ならず、長にして述ぶる
   こと無く、老にして死せず。是れを賊と為す。杖を以て其の脛を叩つ」

ある訳者:原壤(孔子の旧友)が立て膝して[先生]を待っていた。先生がおっ
   しゃった。「子供の時は我が儘で厚かましく、大きくなって取り柄も
   無く、年老いて気にもしない。これこそ穀潰しだ」と、杖で彼の脛を
   叩かれた。

390章『闕黨童子將命矣。或問之曰。益者與。子曰。吾見其居於位也。見其
     與先生並行也。非求益者也。欲速成者也。』

以上390章で「憲問14」篇の全ての講義を終える。

小生は昨年の前期5月から「憲問第14」348章から論語を学び始めた。

次回の学習は、「衛霊公第15」篇に移る。しかし、次回は後期の最終講義。

本日、昨年要望した過去の講義「論語和訳集成」冊子、10〜13篇を戴いた。

何時もの如く、学生食堂で昼食を戴き売店、書店に寄り、キャンパスを後に。

現在、大学は冬季休暇中、学生少なく、閑散としたキャンパス、食堂でした。
posted by tennismouse at 20:45| 滋賀 ☀| Comment(0) | 学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月22日

食と農のバイオ技術W

5回目の最終講義。10名余が受講。聞き取ろうといつも最前列に陣取る。

講師と我が最接近距離は1m前後、講師は我が眼前を前後左右に動き、講義

する。パワーポイント56枚のスライドを操作。

「バイオテクノロジーが作る現在と未来」が今日のテーマ。興味ある内容で

あったが専門的で説明は容易ではない。今日の講義、気になった内容のみを

掻い摘まんで紹介。遺伝子組み換えと品種改良との違い、それは方法論の違い。

*優良な性質を担う遺伝子を、効率よく短期間で栽培植物に導入できる。 
*栽培植物がもたない新規な有用遺伝子を導入できる。 
種の壁(生殖の壁)を越えて他生物のもつ優良遺伝子を利用できる。
  (従来の品種改良では不可能)
*遺伝子発現を効率よく制御できる(抑制、増幅、発現時期や部位を変更可能)

先ず遺伝子組み換え作物、どんな用途で利用されているか、

*家畜・家禽の飼料(トウモロコシでは65%、大豆では30%)
*食品(豆腐、納豆、味噌、醤油、スターチなど)
*製油(菜種油、綿実油、大豆油など)
*食品添加物(保存料、着色料、香料、甘味料など)
     バクテリア、酵母などを利用して
*環境浄化(バイオレメディエーション
*医薬品や化成品の製造(バイオエタノール、ワクチンなど)
遺伝子組み換え作物の生産マップでは、米国、カナダ、オーストラリア、中国、
スペインなど多くで生産、が、54%が途上国で生産。 欧州、日本は不可。

栽培国は28ヶ国(2015年度)、内、5万ha以上の栽培大国は19ヶ国。
*全世界の作付面積に占める組み換え品種の割合。
大豆83%(8,470ha)、トウモロコシ32%(5,740ha)、
綿70%(2,390ha)、カノーラ(菜種)24%

その遺伝子組み換えをする目的は、除草剤耐性と害虫抵抗性
除草剤で雑草を除去し、種蒔き、遺伝子を組み替えた害虫に、除草剤に強い
作物で収量が大幅アップ。生産者側利益優先であり、利用者側では無い。

*全世界の作付面積(2015年度)28ヶ国で1億7,970万ha
米国:7,090ha、ブラジル:4,020ha、アルゼンチン:2,450ha

遺伝子組み換え作物・食品の問題点。

*健康被害 安全性:アレルギーなどの副作用・・・因果関係が明確で無い。
 種々の食品でアレルギーを起こしているが、米アレルギーの子供もいる。
*自然及び農業環境(生態系)の撹乱・破壊
  遺伝子汚染(組み換え作物と近縁種の間の自然交配)
  しかし、遺伝子の水平伝搬は自然界でも起こっている。
(品種間、外来種と栽培種間、媒介ウィルスによる伝搬など)

日本に於いては安全性評価(環境と健康)の法規制が厳しい。
*JAS法(平成13年) 農林物質の規格化及び品質表示の適正化
*食品衛生法(平成15年)内閣府に食品安全委員会が設置される
カルタヘナ法(平成16年)

世界の安全性基準、環境へのリスク、各国の表示義務等は省略。

遺伝子組み換えやゲノム編集技術の開発が進んでいる新たな分野
@作物・家畜の品種改良・・・腐りにくいトマト、病気に強いイネ、養殖しや
 すいマグロ、筋肉量の多い肉牛、角の無い乳牛、伝染病に強い豚など
Aバイオ燃料の生産に適した植物の開発・・・バイオ燃料・バイオプラスチッ
 クの生産に適した植物の品種改良や油を蓄える微細藻(ユーグレナ)の産油量の増
B医療への貢献・・・花粉症の緩和に役立つイネ、副作用の少ないワクチンを
 生産する野菜(レタスなど)
C病気のモデルとなる実験用動物の作成
 糖尿病を発症している実験動物を利用した創薬など
D難病の治療や予防法の開発
 キンジストロフィーやエイズウィルス感染者の遺伝子治療法の開発など

生命科学・技術と生命倫理・・・農業医療の場面では今何が起きているか?
 生殖医療・・・人工授精、体外受精、クローニング
 再生医療と臓器移植・・・ES細胞、ips細胞
 創 薬・・・ES細胞、ips細胞を用いた創薬
 遺伝診断・・・トリソミーその他の染色体異常や先天的遺伝病の診断など。

動物では核移植・核細胞質置換が可能
 クローン羊(1996年)に牛、猿(霊長類)、コピーキャット、未受精卵
 の遺伝子操作で生まれたアカゲザル。ips細胞注入で人臓器を豚に作ら
 せる。人の皮膚のips細胞から卵原細胞を作成、将来的には卵子を作る。

ゲノム解析ゲノムは生命の設計図、その設計図を解析するのにこれまで
13年の歳月と3兆2000億円の費用を費やした。しかし今、そのゲノム
解析を1日、10万円余で解析出来るという。超スピードで進歩 

 科学者は神を演じる??  科学者は見たいものを見る??
 錬金術師??  (ホモンクルスの愚??)

生命操作、胚の操作、クローニング、ESC(胚性幹細胞)、GMO(GMC)    

科学者の倫理とは?? 社会の倫理とは?? 社会は最良の選択をできるか??

先日突如、中国で遺伝子編集によってHIV耐性を持つ双子の乳児を作り出した

発表、社会倫理を無視し、世界から非難を浴びた。論文の発表も無いもの。

何時もの如く、駅地下街で食事をし、デパートをぶらりし、先週買った品を

受け取り、最寄り駅からバスで帰りました。
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2018年12月15日

食と農のバイオ技術V

先ず蛇足一題。昨日は妹を含む3人で忘年会。予約時間に会場へ車で向かう。

忘年会、この一年の苦労を忘れるために行われる宴会とある。そうでなくとも

最近は忘れてしまう・・・必要!?この一年の良かった事も思いだせない!?

だが、小生はこのブログが備忘録となっているからそのようなことは無い。

デジタル社会、便利だ。昨年のこの日にこのような事がありましたと写真で

知らせてもくれる。平日金曜日の昼の忘年会、会場は多くの客で大繁盛。

この14日金曜日が今年の忘年会の最盛日であるようだ。

さて本題。第4回目の講義、今日の内容は育種に向けた研究の具体例、

イネとコムギ。スライド約50枚で定刻時間超過で講義。その概略を紹介。

先ず害虫のお話。日本では余りお目にかからないが「トビイロウンカ」が九州

の一部、沖縄に発生、東南アジアではインデカ米で大被害。昔、日本でもうん
かなどの害虫駆除の祈りの行事が記録されている。米作農家が害虫に苦労して

いたことが伺い知れる。だから、人間はこの害虫の抵抗性をもったイネの育種

の開発を目指す。最近では、遺伝子操作、バイテクノロジー技術を用いて。

植物が育つ自然環境は厳しい。気温、水、光、風、栄養素、害虫(昆虫)、

動物の食害、他の植物との競合などで生育は大きく左右される。 先ず、

トビイロウンカの説明。@水分や栄養分を吸い取ってイネを枯らす Aウィルス

病を媒介する(病害媒介害虫)その防除法は、@殺虫剤駆除(しかし、耐性が

出来る)A抵抗性イネ品種の導入。日本で発生するトビイロウンカはジェット

気流に乗って中国大陸から移動してくる。世代交代が早く、飛来の第一世代で

は無く、第二、三世代が害を及ぼす。日本では越冬できない。体長4〜5mm、
images.jpg
飛翔力のある長翔型とない短翔型が存在、翔も変化する。以降、一寸専門的説

明に入る。イネ遺伝資源(在来種、野生種)に存在する30以上のウンカ抵抗

性遺伝子が同定され、11以上の抵抗性遺伝子がマッピング(染色体上で同定)

され、2つがクローニング(単離と構造解析)された。要するに多くの資源の

中から最適な抵抗性遺伝子が2つ見付かったと遺伝子配列写真で以て証明。

まるで研究論文発表のような難解な講義。 もう一つ余計な専門的知識を。

「フランシス・クリックのセントラルドグマ(中心原理)、遺伝情報は一方向

に流れる」DNA → RNA → タンパク質 → 形質(特徴・性質)という各転

写、翻訳、代謝の各過程 を一方向に流れていくが、エイズウィルスやインフ

ルエンザウィルスは、この流れに逆らい逆転写が起き、いろいろな〜型ウィル

スと呼ばれるように変異、増殖していく。     以降のDNA配列や

  タンパク質合成の設計図、クローン(転写産物)等々は省略。

このようにして遺伝子組み換え大豆ではないが、トビイロウンカに強い耐性を

持つ遺伝子組み換えのイネを育種。それ以降の目標は、加害力遺伝子を知る、

加害型出現メカニズムを知る、複数の抵抗性遺伝子の同時導入等で最終目標は

総合防除 という。最前線から離れた?が教授の衰えぬ探究心を感じる。

次にコムギの低温耐性システムをイネに導入して北方領土で稲作を!!という。

このコムギ、冬コムギと春コムギがある。栽培期間の長い冬コムギの収量は春

コムギの1.5倍、春コムギ(春蒔き)は寒さが弱い地や極寒地で栽培される。

春化:一定期間の低温を経験することで幼穂(花芽)形成のスイッチが入る。

エンドウなども同じ部類。春コムギは冬コムギから生まれた。

春コムギは春化が不要。この低温耐性をタバコにも遺伝子導入。

その他の問題に、イネ(田)の洪水、冠水、浸水、湛水(気候変動)被害が大。

日本の被害はイネでは耕地面積の20%、31万ha、ムギは統計なし。

この冠水ストレス耐性を持つイネ、コムギの育種、バイオテクノロジーが進行

中。近年、生命科学の技術が超スピードで進行中、解明で変化が起きるだろう。

定年退職した教授、第二の職場の大学の農学部で若い学生と一緒に学問に励む。

その探究心、好奇心は今もって盛んと感じた。何故なら、昔ならある遺伝子情

報の解読に10年などと時間がかかっていたが、今では30分で結果が出ると

いう。解読結果が分かれば、更なる探究心が芽生える。教授は小生と同年代。

この2年、線虫や昆虫や植物のコムギ・イネと農学部の講座を学んだ。講師は

この分野の研究者、時に面白いなぁ そして感心しながら聴講。対象は昆虫に

植物、一瞬、進むべき道を誤った?!と錯覚を覚える。農学部も面白いなと!
京都駅に戻り、地下街で昼食を摂り、休憩し、百貨店をぶらり、買い物をして

最寄りJR駅から歩いて家路に。途中にあるバス停でバスに乗ろうと思いなが

ら。しかし、来るはずのバスは来ず、遂に家まで辿り着きました、3.9km。

徒然に、あるがままに・・・つくづく述懐。
      長き恣意的環境下により増殖した後天性免疫細胞
            マクロファージで一掃を乞ふ  (不条理を正す会代表)
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2018年12月01日

食と農のバイオ技術U

3回目の講義。育種に向けた研究の具体例 :酒米  が今日の講義内容。

@お酒の話を少々   酒米の、A特性と起源   B遺伝的多様性  C遺伝・育種

その内容の一部を紹介(スライド43枚)。  酒に纏わる詩は古来から多い

 山中幽人と對酌す   <李白>
   兩人對酌 山花開く
   一杯一杯 復一杯
   我醉うて眠らんと欲す 卿且く去れ
   明朝意有らば 琴を抱いて来たれ

日本酒は日本独特の酒、紹興酒は糯(モチ)米、白酒はコウリャン、トウモロ

コシ、ジャガイモ等、マッコリは小麦、日本酒は粳(ウルチ)米。

日本酒の醸造法は、主原料となるのは米のデンプン → 麹菌による米デンプ

ンの糖化(+酸素) → 酵母によるアルコールの発酵(非酸素)

麹菌が酵母に糖を供給し続けると同時に酵母によるアルコール発酵が進む。

アルコール高生産酵母・・・他種の酵母と異なり清酒製造に適した性質を数多

く持つ。微生物としての酵母が分離される以前(昔)は、蔵に住み着いている

「蔵つき酵母」或いは「家つき酵母」と呼ばれる自然界に存在する酵母により

醸造が行われた。

酒造好適米に求められる玄米の特性は、@大粒であること A大きい心白

酒米の代表種は山田錦。滋賀県の渡船(母)と兵庫県の山田穂(父)からの産。

山田錦は兵庫県(灘)、五百万石は新潟、富山等北陸県、その他 美山錦等々

兵庫県は山田錦を外部に出さない、提供せず独占。

これらの米は作付けが難しく、何れの品種も作付面積が近年減少している。

「山田錦」を使用した吟醸酒の割合が低下しており、新品種が登場している。

酒米の品種改良には食用米のDNA(バイオテクノロジー)が導入されている。
   形質表現型値環境分散                  遺伝子の特徴
質的形質  状態  なし主となる(主働)遺伝子が形質を規定する
量的形質  連続量  あり複数の(微動)遺伝子が同程度に作用する

 遺伝率 P=G×E   P:性質・形質  G:遺伝子  E:環境

性質・形質は、遺伝子のみでなく、育成環境に左右される。

美味しい日本酒を求めて新品種の酒米が日々追求されている。

近年ではバイオテクノロジー技術を以て試みられている。レジュメには多くの

グラフ、写真、表、図等のデーターで説明されている。故にこの場で、短く、

詳細な説明は困難。端的に言えば美味しい酒を求め、酒米の品質改良が進めら

れている。酒米に適した形質を残し、収穫量が多く、病気や自然環境に強く、

連続性(代々引き継がれる)が求められる。最近では交配から、バイオテクノ

ロジー技術によって重要形質を支配する遺伝機構を理解、活用するために、

ゲノム多形を用いた新たな解析手法を開発した、という。酒米の遺伝・育種で

は、交配、葯培養から約10年余の時間を費やし新酒米「杜氏の夢」が生まれ

た。講義最後の落は講師である教授時代の酒造作品の披露。この新酒米を用い、

講師が農学部長である今から13年前、大学の圃場で播種、田植え、収穫し、

大学ブランドの酒、純米大吟醸「神戸の香」が誕生。  が、高くて売れないと。

12時半に講義は終わり、大学近くで昼食後、地下鉄で京都駅に向かう待合

ホームで1歳上の同講師とばったり、暫し談義の時。小生のみ京都駅で下車。

いつものように駅デパートでウィンドショッピング。面白い商品を見付けた。

今日の講義は酒米の話。この日本伝統の目出度い席の酒グッズ、商品に感心。

次に玩具売り場を観て回る。歳とともに幼稚化していき、またも食指が動く。
     ミニ鏡開きセット(菰樽)

帰途、時間も丁度、迷っていたが途中駅で下車し、園芸講演会に向かうこと

にした。先の園芸ボラ研修会で動員要請があった講演会、15時から開演。

本題の園芸の話1/3、それ以外のTV、芸能関係、身の上等の裏話、脱線

話2/3。2時間、とても饒舌な講演者でした。
posted by tennismouse at 22:09| Comment(0) | 学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月17日

創設記念式典

大学行事の学部創設記念式典に出席した。記念すべき学部創設70周年に当

たる。小生の生まれた同年に新制大学の学部として誕生した。

2週間前には社会人(入学)同窓会を開催、11月、大学関連行事が多い。

今回は創設記念式典と同窓会を共催、隔年開催で今回は第12回同窓会総会。

経済学部同窓会が設立されたのは新しく1998年、設立20周年でもある。

バスに乗り最寄りのJR駅に向かう。乗って斜め前席におめかしした、見たよ

うな年輩女性が座っている。降車後、声を掛けた。おしゃれして何処へ行かれ

るのですか?!ビックリし、食事会と。近所に住む女性で園芸ボランティアの

仲間。親しいボランティア仲間4人で食事会という。下車後の山科駅で別れ

た。地下鉄東西線に乗り京都市役所近くのホテル会場に向かう。

同窓会総会は12時半から。受付を済ませ、事前に届いた名札を首に掛け、

10歳上の先輩と共に席に着く。式次第に則り進行。2年間の活動報告、収支

報告、監査報告、活動方針、役員改選。暫く休憩後、隣の部屋に移り、創設記
念講演会。講師は日中友好協会会長、丹羽宇一朗氏。民主党政権時、民間人か

ら中国大使に就任。尖閣諸島問題が起きた最悪期である。講演は「戦後の世界

情勢から見た日本と東アジアの関係と今後」氏から見た未来へのメッセージ。

真実は何か、世界にフェイクニュースが多い。戦後70年経ち、日本の現代史

がない。人間は進歩していない。100、150年前と変わっていない、歴史

は繰り返される。今、冷戦が囁かれている。大国の支配者、権力者で世界は大

きく動く。その権力者の都合で歴史を作る。戦争を知らない世代が世界の国の

リーダーになっている。戦争の悲惨さを知っている人が少なくなっている。

それが世界にとっての大きなリスクである。リーダーに勇気が無い、自己中で

ある。中国は米国と戦えば負けることは解っている。歴史的に日中間に大きな

ドンパチは無かった。各国間に利害が絡む。米国、中国、ロシア、日本、朝鮮

半島、難しい問題の5次元連立方程式である。この難しい方程式の正答は平和。

以降、プロジェクターで種々の数字、データー、人口、名目GDP、今後予測

等々が示され、アジアが世界の中で大きな割合、位置を占める。

アジアは24ヶ国、その人口は40億人余、世界に占める人口割合は53%余。

中国と日本でアジアの名目GDPの68%を占める。 

今日本は、種々の不祥事が官民で起きている。トップが頭を垂れ、謝っている

姿がテレビに良く出てくる。企業も国家も信用、信頼が無ければ成り立たない

・・・・・。 以上、少々聞き漏らした、損じた内容があったかもしれない。
満員に埋まった会場はこうして約2時間近く聞き入り、静まりかえりました。

少し休憩を挟んで次は同窓会企画講演会、隣の部屋に移動し、オートバック

スセブンの元CEO住野公一氏のお話。「M-1」グランプリ仕掛け人の”し
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くじり先生” がテーマ。気さくな方で、同窓会会長であり、身内話のように

ユーモアを交えたお話。親爺の車関係の店を引き継ぎ、大きく成長した商売の

話。商売が急成長したある時はレジは万円札でいっぱい。入らないからバケツ

に放り込んだと。話を聞いていて顧客は何を考えているか、欲しているか、困
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っているか、常にお客さんの目線で、心理で考え行動、商売されていると感じ

たもの。次は記念式典、祝賀会へ。上の階に移動し、とても大きな会場に入る。
名札にある記号のテーブル席に向かう。式典、式次第に従い進行。大学男性合
唱団メンネルコール10名余による学園歌斉唱に始まり、総長、滋賀県副知事、
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校友会副会長、大学理事長、来賓等々8名余の挨拶が続く。その後に祝賀会に

移るも冒頭挨拶が有り、こうして約1時間余の長き挨拶を経て祝賀会の開宴。

とても広い会場にはとても多くの同窓生、大きなスクリーンには学部退職者、

現役教員の紹介、バトントワリング、女子学生による威勢のよい応援団のライ
    威勢の良いかけ声           天井が低い!?
ブステージで宴も大いに盛り上がり、周りの若き同窓生と一緒に美味しく 

楽しく戴きました。こうして直行帰宅したのは21時前。

次回の学部記念総会は10年後、この世に元気に存在していればのお話・・・。
posted by tennismouse at 23:13| Comment(0) | 学び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする