2019年02月14日

論語を学ぶUの3

昨年の3回目講義から4ヶ月近くブランクが有って4回目の講義が始まった。

今日の講義範囲は、篇名「憲問第14」の387章〜最終章の390章。

授業では、本日の説明章の論語と過去の他の篇名の章句で出てきた類似、関連

する内容の論語の別添参考資料が配付される。

さて、論語は系統的に編纂されてはいないという。例えば「人生」「社会」

「家庭」とかテーマに分けて整理、編纂されてはいない。巻や篇の編集に意味

は無く、編集は無秩序。単にそれを均等に10等分して「巻」と名付け、巻は

2等分されて「篇」の全20篇としている。    その篇名の一つが

「憲問」であり、第14篇の387〜390章が今日の講義範囲。

387章 『子曰。上好禮。則民易使也』

     「子曰く、上、礼を好めば、則ち民使い易し」

      この意味するところ、大体予想が付くでしょう!?

388章 『子路問君子。子曰。脩已以敬。曰。如斯而已乎。曰。修已以安人。
      曰。如斯而已乎。曰。脩已以安百姓。脩已以安百姓。堯舜其猶病諸』

ある訳者:「子路が君子とはいかなる人かと孔子に問うた。孔子「己の身を
    修めて少しも怠らないのが君子である。子路「ただこのようにする
    だけで君子と言われますか。」孔子「己の身を修めて少しも怠らず、
    己独り善に進むのみならず、その効果は自然に人に及んで、多くの人
    が安定を得るようになるのである。」子路「ただこのようにするだけ
    で君子と言われますか。」孔子「己を修めて、その効が自然に人に及
    んで遂に天下の人民を安定にするのである。このようなことは堯舜の
    ような聖人でさえもなお難事として心を苦しめたのである」
類似章(為政第二)『子貢問君子。子曰。先行其言。而後從之。』:類似論語

   「子貢、君子を問う。子曰く、先に其の言を行う。而る後に之に従う」 
               
            有言実行!! を意味する。
   
389章 『原壤夷俟。子曰。幼而不孫弟。長而無述焉。老而不死。是為賊。
      以杖叩其脛。』
   
   「原壤、夷して俟つ。子曰く、幼にして孫弟ならず、長にして述ぶる
   こと無く、老にして死せず。是れを賊と為す。杖を以て其の脛を叩つ」

ある訳者:原壤(孔子の旧友)が立て膝して[先生]を待っていた。先生がおっ
   しゃった。「子供の時は我が儘で厚かましく、大きくなって取り柄も
   無く、年老いて気にもしない。これこそ穀潰しだ」と、杖で彼の脛を
   叩かれた。

390章『闕黨童子將命矣。或問之曰。益者與。子曰。吾見其居於位也。見其
     與先生並行也。非求益者也。欲速成者也。』

以上390章で「憲問14」篇の全ての講義を終える。

小生は昨年の前期5月から「憲問第14」348章から論語を学び始めた。

次回の学習は、「衛霊公第15」篇に移る。しかし、次回は後期の最終講義。

本日、昨年要望した過去の講義「論語和訳集成」冊子、10〜13篇を戴いた。

何時もの如く、学生食堂で昼食を戴き売店、書店に寄り、キャンパスを後に。

現在、大学は冬季休暇中、学生少なく、閑散としたキャンパス、食堂でした。

*加筆推敲中
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2018年12月22日

食と農のバイオ技術W

5回目の最終講義。10名余が受講。聞き取ろうといつも最前列に陣取る。

講師と我が最接近距離は1m前後、講師は我が眼前を前後左右に動き、講義

する。パワーポイント56枚のスライドを操作。

「バイオテクノロジーが作る現在と未来」が今日のテーマ。興味ある内容で

あったが専門的で説明は容易ではない。今日の講義、気になった内容のみを

掻い摘まんで紹介。遺伝子組み換えと品種改良との違い、それは方法論の違い。

*優良な性質を担う遺伝子を、効率よく短期間で栽培植物に導入できる。 
*栽培植物がもたない新規な有用遺伝子を導入できる。 
種の壁(生殖の壁)を越えて他生物のもつ優良遺伝子を利用できる。
  (従来の品種改良では不可能)
*遺伝子発現を効率よく制御できる(抑制、増幅、発現時期や部位を変更可能)

先ず遺伝子組み換え作物、どんな用途で利用されているか、

*家畜・家禽の飼料(トウモロコシでは65%、大豆では30%)
*食品(豆腐、納豆、味噌、醤油、スターチなど)
*製油(菜種油、綿実油、大豆油など)
*食品添加物(保存料、着色料、香料、甘味料など)
     バクテリア、酵母などを利用して
*環境浄化(バイオレメディエーション
*医薬品や化成品の製造(バイオエタノール、ワクチンなど)
遺伝子組み換え作物の生産マップでは、米国、カナダ、オーストラリア、中国、
スペインなど多くで生産、が、54%が途上国で生産。 欧州、日本は不可。

栽培国は28ヶ国(2015年度)、内、5万ha以上の栽培大国は19ヶ国。
*全世界の作付面積に占める組み換え品種の割合。
大豆83%(8,470ha)、トウモロコシ32%(5,740ha)、
綿70%(2,390ha)、カノーラ(菜種)24%

その遺伝子組み換えをする目的は、除草剤耐性と害虫抵抗性
除草剤で雑草を除去し、種蒔き、遺伝子を組み替えた害虫に、除草剤に強い
作物で収量が大幅アップ。生産者側利益優先であり、利用者側では無い。

*全世界の作付面積(2015年度)28ヶ国で1億7,970万ha
米国:7,090ha、ブラジル:4,020ha、アルゼンチン:2,450ha

遺伝子組み換え作物・食品の問題点。

*健康被害 安全性:アレルギーなどの副作用・・・因果関係が明確で無い。
 種々の食品でアレルギーを起こしているが、米アレルギーの子供もいる。
*自然及び農業環境(生態系)の撹乱・破壊
  遺伝子汚染(組み換え作物と近縁種の間の自然交配)
  しかし、遺伝子の水平伝搬は自然界でも起こっている。
(品種間、外来種と栽培種間、媒介ウィルスによる伝搬など)

日本に於いては安全性評価(環境と健康)の法規制が厳しい。
*JAS法(平成13年) 農林物質の規格化及び品質表示の適正化
*食品衛生法(平成15年)内閣府に食品安全委員会が設置される
カルタヘナ法(平成16年)

世界の安全性基準、環境へのリスク、各国の表示義務等は省略。

遺伝子組み換えやゲノム編集技術の開発が進んでいる新たな分野
@作物・家畜の品種改良・・・腐りにくいトマト、病気に強いイネ、養殖しや
 すいマグロ、筋肉量の多い肉牛、角の無い乳牛、伝染病に強い豚など
Aバイオ燃料の生産に適した植物の開発・・・バイオ燃料・バイオプラスチッ
 クの生産に適した植物の品種改良や油を蓄える微細藻(ユーグレナ)の産油量の増
B医療への貢献・・・花粉症の緩和に役立つイネ、副作用の少ないワクチンを
 生産する野菜(レタスなど)
C病気のモデルとなる実験用動物の作成
 糖尿病を発症している実験動物を利用した創薬など
D難病の治療や予防法の開発
 キンジストロフィーやエイズウィルス感染者の遺伝子治療法の開発など

生命科学・技術と生命倫理・・・農業医療の場面では今何が起きているか?
 生殖医療・・・人工授精、体外受精、クローニング
 再生医療と臓器移植・・・ES細胞、ips細胞
 創 薬・・・ES細胞、ips細胞を用いた創薬
 遺伝診断・・・トリソミーその他の染色体異常や先天的遺伝病の診断など。

動物では核移植・核細胞質置換が可能
 クローン羊(1996年)に牛、猿(霊長類)、コピーキャット、未受精卵
 の遺伝子操作で生まれたアカゲザル。ips細胞注入で人臓器を豚に作ら
 せる。人の皮膚のips細胞から卵原細胞を作成、将来的には卵子を作る。

ゲノム解析ゲノムは生命の設計図、その設計図を解析するのにこれまで
13年の歳月と3兆2000億円の費用を費やした。しかし今、そのゲノム
解析を1日、10万円余で解析出来るという。超スピードで進歩 

 科学者は神を演じる??  科学者は見たいものを見る??
 錬金術師??  (ホモンクルスの愚??)

生命操作、胚の操作、クローニング、ESC(胚性幹細胞)、GMO(GMC)    

科学者の倫理とは?? 社会の倫理とは?? 社会は最良の選択をできるか??

先日突如、中国で遺伝子編集によってHIV耐性を持つ双子の乳児を作り出した

発表、社会倫理を無視し、世界から非難を浴びた。論文の発表も無いもの。

何時もの如く、駅地下街で食事をし、デパートをぶらりし、先週買った品を

受け取り、最寄り駅からバスで帰りました。
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2018年12月15日

食と農のバイオ技術V

先ず蛇足一題。昨日は妹を含む3人で忘年会。予約時間に会場へ車で向かう。

忘年会、この一年の苦労を忘れるために行われる宴会とある。そうでなくとも

最近は忘れてしまう・・・必要!?この一年の良かった事も思いだせない!?

だが、小生はこのブログが備忘録となっているからそのようなことは無い。

デジタル社会、便利だ。昨年のこの日にこのような事がありましたと写真で

知らせてもくれる。平日金曜日の昼の忘年会、会場は多くの客で大繁盛。

この14日金曜日が今年の忘年会の最盛日であるようだ。

さて本題。第4回目の講義、今日の内容は育種に向けた研究の具体例、

イネとコムギ。スライド約50枚で定刻時間超過で講義。その概略を紹介。

先ず害虫のお話。日本では余りお目にかからないが「トビイロウンカ」が九州

の一部、沖縄に発生、東南アジアではインデカ米で大被害。昔、日本でもうん
かなどの害虫駆除の祈りの行事が記録されている。米作農家が害虫に苦労して

いたことが伺い知れる。だから、人間はこの害虫の抵抗性をもったイネの育種

の開発を目指す。最近では、遺伝子操作、バイテクノロジー技術を用いて。

植物が育つ自然環境は厳しい。気温、水、光、風、栄養素、害虫(昆虫)、

動物の食害、他の植物との競合などで生育は大きく左右される。 先ず、

トビイロウンカの説明。@水分や栄養分を吸い取ってイネを枯らす Aウィルス

病を媒介する(病害媒介害虫)その防除法は、@殺虫剤駆除(しかし、耐性が

出来る)A抵抗性イネ品種の導入。日本で発生するトビイロウンカはジェット

気流に乗って中国大陸から移動してくる。世代交代が早く、飛来の第一世代で

は無く、第二、三世代が害を及ぼす。日本では越冬できない。体長4〜5mm、
images.jpg
飛翔力のある長翔型とない短翔型が存在、翔も変化する。以降、一寸専門的説

明に入る。イネ遺伝資源(在来種、野生種)に存在する30以上のウンカ抵抗

性遺伝子が同定され、11以上の抵抗性遺伝子がマッピング(染色体上で同定)

され、2つがクローニング(単離と構造解析)された。要するに多くの資源の

中から最適な抵抗性遺伝子が2つ見付かったと遺伝子配列写真で以て証明。

まるで研究論文発表のような難解な講義。 もう一つ余計な専門的知識を。

「フランシス・クリックのセントラルドグマ(中心原理)、遺伝情報は一方向

に流れる」DNA → RNA → タンパク質 → 形質(特徴・性質)という各転

写、翻訳、代謝の各過程 を一方向に流れていくが、エイズウィルスやインフ

ルエンザウィルスは、この流れに逆らい逆転写が起き、いろいろな〜型ウィル

スと呼ばれるように変異、増殖していく。     以降のDNA配列や

  タンパク質合成の設計図、クローン(転写産物)等々は省略。

このようにして遺伝子組み換え大豆ではないが、トビイロウンカに強い耐性を

持つ遺伝子組み換えのイネを育種。それ以降の目標は、加害力遺伝子を知る、

加害型出現メカニズムを知る、複数の抵抗性遺伝子の同時導入等で最終目標は

総合防除 という。最前線から離れた?が教授の衰えぬ探究心を感じる。

次にコムギの低温耐性システムをイネに導入して北方領土で稲作を!!という。

このコムギ、冬コムギと春コムギがある。栽培期間の長い冬コムギの収量は春

コムギの1.5倍、春コムギ(春蒔き)は寒さが弱い地や極寒地で栽培される。

春化:一定期間の低温を経験することで幼穂(花芽)形成のスイッチが入る。

エンドウなども同じ部類。春コムギは冬コムギから生まれた。

春コムギは春化が不要。この低温耐性をタバコにも遺伝子導入。

その他の問題に、イネ(田)の洪水、冠水、浸水、湛水(気候変動)被害が大。

日本の被害はイネでは耕地面積の20%、31万ha、ムギは統計なし。

この冠水ストレス耐性を持つイネ、コムギの育種、バイオテクノロジーが進行

中。近年、生命科学の技術が超スピードで進行中、解明で変化が起きるだろう。

定年退職した教授、第二の職場の大学の農学部で若い学生と一緒に学問に励む。

その探究心、好奇心は今もって盛んと感じた。何故なら、昔ならある遺伝子情

報の解読に10年などと時間がかかっていたが、今では30分で結果が出ると

いう。解読結果が分かれば、更なる探究心が芽生える。教授は小生と同年代。

この2年、線虫や昆虫や植物のコムギ・イネと農学部の講座を学んだ。講師は

この分野の研究者、時に面白いなぁ そして感心しながら聴講。対象は昆虫に

植物、一瞬、進むべき道を誤った?!と錯覚を覚える。農学部も面白いなと!
京都駅に戻り、地下街で昼食を摂り、休憩し、百貨店をぶらり、買い物をして

最寄りJR駅から歩いて家路に。途中にあるバス停でバスに乗ろうと思いなが

ら。しかし、来るはずのバスは来ず、遂に家まで辿り着きました、3.9km。

徒然に、あるがままに・・・つくづく述懐。
      長き恣意的環境下により増殖した後天性免疫細胞
            マクロファージで一掃を乞ふ  (不条理を正す会代表)
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2018年12月01日

食と農のバイオ技術U

3回目の講義。育種に向けた研究の具体例 :酒米  が今日の講義内容。

@お酒の話を少々   酒米の、A特性と起源   B遺伝的多様性  C遺伝・育種

その内容の一部を紹介(スライド43枚)。  酒に纏わる詩は古来から多い

 山中幽人と對酌す   <李白>
   兩人對酌 山花開く
   一杯一杯 復一杯
   我醉うて眠らんと欲す 卿且く去れ
   明朝意有らば 琴を抱いて来たれ

日本酒は日本独特の酒、紹興酒は糯(モチ)米、白酒はコウリャン、トウモロ

コシ、ジャガイモ等、マッコリは小麦、日本酒は粳(ウルチ)米。

日本酒の醸造法は、主原料となるのは米のデンプン → 麹菌による米デンプ

ンの糖化(+酸素) → 酵母によるアルコールの発酵(非酸素)

麹菌が酵母に糖を供給し続けると同時に酵母によるアルコール発酵が進む。

アルコール高生産酵母・・・他種の酵母と異なり清酒製造に適した性質を数多

く持つ。微生物としての酵母が分離される以前(昔)は、蔵に住み着いている

「蔵つき酵母」或いは「家つき酵母」と呼ばれる自然界に存在する酵母により

醸造が行われた。

酒造好適米に求められる玄米の特性は、@大粒であること A大きい心白

酒米の代表種は山田錦。滋賀県の渡船(母)と兵庫県の山田穂(父)からの産。

山田錦は兵庫県(灘)、五百万石は新潟、富山等北陸県、その他 美山錦等々

兵庫県は山田錦を外部に出さない、提供せず独占。

これらの米は作付けが難しく、何れの品種も作付面積が近年減少している。

「山田錦」を使用した吟醸酒の割合が低下しており、新品種が登場している。

酒米の品種改良には食用米のDNA(バイオテクノロジー)が導入されている。
   形質表現型値環境分散                  遺伝子の特徴
質的形質  状態  なし主となる(主働)遺伝子が形質を規定する
量的形質  連続量  あり複数の(微動)遺伝子が同程度に作用する

 遺伝率 P=G×E   P:性質・形質  G:遺伝子  E:環境

性質・形質は、遺伝子のみでなく、育成環境に左右される。

美味しい日本酒を求めて新品種の酒米が日々追求されている。

近年ではバイオテクノロジー技術を以て試みられている。レジュメには多くの

グラフ、写真、表、図等のデーターで説明されている。故にこの場で、短く、

詳細な説明は困難。端的に言えば美味しい酒を求め、酒米の品質改良が進めら

れている。酒米に適した形質を残し、収穫量が多く、病気や自然環境に強く、

連続性(代々引き継がれる)が求められる。最近では交配から、バイオテクノ

ロジー技術によって重要形質を支配する遺伝機構を理解、活用するために、

ゲノム多形を用いた新たな解析手法を開発した、という。酒米の遺伝・育種で

は、交配、葯培養から約10年余の時間を費やし新酒米「杜氏の夢」が生まれ

た。講義最後の落は講師である教授時代の酒造作品の披露。この新酒米を用い、

講師が農学部長である今から13年前、大学の圃場で播種、田植え、収穫し、

大学ブランドの酒、純米大吟醸「神戸の香」が誕生。  が、高くて売れないと。

12時半に講義は終わり、大学近くで昼食後、地下鉄で京都駅に向かう待合

ホームで1歳上の同講師とばったり、暫し談義の時。小生のみ京都駅で下車。

いつものように駅デパートでウィンドショッピング。面白い商品を見付けた。

今日の講義は酒米の話。この日本伝統の目出度い席の酒グッズ、商品に感心。

次に玩具売り場を観て回る。歳とともに幼稚化していき、またも食指が動く。
     ミニ鏡開きセット(菰樽)

帰途、時間も丁度、迷っていたが途中駅で下車し、園芸講演会に向かうこと

にした。先の園芸ボラ研修会で動員要請があった講演会、15時から開演。

本題の園芸の話1/3、それ以外のTV、芸能関係、身の上等の裏話、脱線

話2/3。2時間、とても饒舌な講演者でした。
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2018年11月17日

創設記念式典

大学行事の学部創設記念式典に出席した。記念すべき学部創設70周年に当

たる。小生の生まれた同年に新制大学の学部として誕生した。

2週間前には社会人(入学)同窓会を開催、11月、大学関連行事が多い。

今回は創設記念式典と同窓会を共催、隔年開催で今回は第12回同窓会総会。

経済学部同窓会が設立されたのは新しく1998年、設立20周年でもある。

バスに乗り最寄りのJR駅に向かう。乗って斜め前席におめかしした、見たよ

うな年輩女性が座っている。降車後、声を掛けた。おしゃれして何処へ行かれ

るのですか?!ビックリし、食事会と。近所に住む女性で園芸ボランティアの

仲間。親しいボランティア仲間4人で食事会という。下車後の山科駅で別れ

た。地下鉄東西線に乗り京都市役所近くのホテル会場に向かう。

同窓会総会は12時半から。受付を済ませ、事前に届いた名札を首に掛け、

10歳上の先輩と共に席に着く。式次第に則り進行。2年間の活動報告、収支

報告、監査報告、活動方針、役員改選。暫く休憩後、隣の部屋に移り、創設記
念講演会。講師は日中友好協会会長、丹羽宇一朗氏。民主党政権時、民間人か

ら中国大使に就任。尖閣諸島問題が起きた最悪期である。講演は「戦後の世界

情勢から見た日本と東アジアの関係と今後」氏から見た未来へのメッセージ。

真実は何か、世界にフェイクニュースが多い。戦後70年経ち、日本の現代史

がない。人間は進歩していない。100、150年前と変わっていない、歴史

は繰り返される。今、冷戦が囁かれている。大国の支配者、権力者で世界は大

きく動く。その権力者の都合で歴史を作る。戦争を知らない世代が世界の国の

リーダーになっている。戦争の悲惨さを知っている人が少なくなっている。

それが世界にとっての大きなリスクである。リーダーに勇気が無い、自己中で

ある。中国は米国と戦えば負けることは解っている。歴史的に日中間に大きな

ドンパチは無かった。各国間に利害が絡む。米国、中国、ロシア、日本、朝鮮

半島、難しい問題の5次元連立方程式である。この難しい方程式の正答は平和。

以降、プロジェクターで種々の数字、データー、人口、名目GDP、今後予測

等々が示され、アジアが世界の中で大きな割合、位置を占める。

アジアは24ヶ国、その人口は40億人余、世界に占める人口割合は53%余。

中国と日本でアジアの名目GDPの68%を占める。 

今日本は、種々の不祥事が官民で起きている。トップが頭を垂れ、謝っている

姿がテレビに良く出てくる。企業も国家も信用、信頼が無ければ成り立たない

・・・・・。 以上、少々聞き漏らした、損じた内容があったかもしれない。
満員に埋まった会場はこうして約2時間近く聞き入り、静まりかえりました。

少し休憩を挟んで次は同窓会企画講演会、隣の部屋に移動し、オートバック

スセブンの元CEO住野公一氏のお話。「M-1」グランプリ仕掛け人の”し
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くじり先生” がテーマ。気さくな方で、同窓会会長であり、身内話のように

ユーモアを交えたお話。親爺の車関係の店を引き継ぎ、大きく成長した商売の

話。商売が急成長したある時はレジは万円札でいっぱい。入らないからバケツ

に放り込んだと。話を聞いていて顧客は何を考えているか、欲しているか、困
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っているか、常にお客さんの目線で、心理で考え行動、商売されていると感じ

たもの。次は記念式典、祝賀会へ。上の階に移動し、とても大きな会場に入る。
名札にある記号のテーブル席に向かう。式典、式次第に従い進行。大学男性合
唱団メンネルコール10名余による学園歌斉唱に始まり、総長、滋賀県副知事、
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校友会副会長、大学理事長、来賓等々8名余の挨拶が続く。その後に祝賀会に

移るも冒頭挨拶が有り、こうして約1時間余の長き挨拶を経て祝賀会の開宴。

とても広い会場にはとても多くの同窓生、大きなスクリーンには学部退職者、

現役教員の紹介、バトントワリング、女子学生による威勢のよい応援団のライ
    威勢の良いかけ声           天井が低い!?
ブステージで宴も大いに盛り上がり、周りの若き同窓生と一緒に美味しく 

楽しく戴きました。こうして直行帰宅したのは21時前。

次回の学部記念総会は10年後、この世に元気に存在していればのお話・・・。
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2018年11月10日

食と農のバイオ技術T

今日も新たな情報と知識を求めてアカデミックエリア、京都に向かった。

地下鉄に乗り換え、教室に講義開始20分余前に到着。まだ誰もいない。

暫くすると講師が入って来た。そして、前回約束した自著の本を1冊戴いた。

第2回目の授業、前回より少し出席者が減っている。内容が少し難しかったか

な・・・と、講師。先日の講義を含め、何れも京都大学農学部卒の大学教授

が講師。今日は「伝統育種が安定な食糧生産を支え文明を作った」について。

しかし、詳しい説明は長くなりは困難、それ故、その一部を掻い摘まんで説明。

育種とは生物の持つ遺伝的形質を利用して改良し、人間にとって優れて有益な

品種を育成すること。 その育種とは具体的にはどんな行為か。

優れた形質を@特定し、所在を探す(自然変異) 
      A人為的に作る(誘発的突然変異) 
      B選抜する 
      C増殖し、固定化(安定化)する 
      D実用化し、普及する(品種登録)  という行為。

その目標としては、
@高収量性 A耐病性・耐虫性・除草剤耐性、ウィルス、細菌等々の耐性
B環境適応性(温度、湿度、光、土壌、水などの栽培環境への順応性)
C栽培・収穫・収穫後の作業管理上の特性付与等々・・・発芽・生育・熟期の斉
一性、収穫の容易性(もし、トマトが高い位置に実れば収穫困難)、日持ち等々
D経済的特性の付与・・・品質価値(生産者、消費者に利益がある)

育種の方法には、
@交雑育種 A戻し交雑 B突然変異育種 C雑種強勢育種 D倍数性育種
Dその他(新しい、遺伝子組み換え、ゲノム編集、マーカー支援育種等々)

例として、医学のパーキンソン病、ゲノム編集したips細胞の移植で治療。

植物育種の過程は品質管理のPDCAのサークルを回すように新品種を育成。

大腸菌やショウジョウハエは一世代が、15分、2週間と短いが、イネのサイ

クルは2回/年と長いため、このサイクルを回し、新品種誕生となると10年

単位の長い時間がかかる。

日本には放射線育種場(常陸大宮)がある。半径100mの大規模な圃場で
品種改良のための有用突然変異を誘発するために設置された。中心部から外周

に向かってガンマ線を放射する。 照射によって作られた菊


ガンマ線、X線、中性子線、他放射線、化学物質、その他、間接利用の方法で

2005年時点で1893品種。我が国で育成された突然変異直接利用品種

400品種弱、世界の1/4は日本が占める。

           (中 略)

北海道の開拓顧問となった米国人、クラークとホーレス・ケプロンは、北海道

は低温で稲作に適さないと小麦、ジャガイモ、牛の生産を奨励。しかし、後に

北海道の稲作の父といわれた中山久蔵は明治期に稲作に成功。今では種々の

美味しい米を生産。キララ397、ゆめぴりか、ほしのゆめ、ななつぼし等々。

北海道産米は低タンパク質でアミロペクチン(餅成分)が多く美味しい。

収穫量が飛躍的に上がった「緑の革命」を担ったのは日本の小麦品種の

「白達磨」、倒れない矮性。日本の白達磨と米国の小麦品種の交配から農林

10号を育成したのが梅恁二郎。終戦の年、この農林10号を米国人博士が

持ち帰り、交配し、Grainesを育成。これを元に新品種が生まれ、世界

の小麦生産量を飛躍的に増大。この「緑の革命」の功績で米国人ボーローグ

博士はノーベル平和賞を受賞。この革命には、品種改良と空気中の窒素を化合

した窒素肥料のW効果で大幅に増収。

     以降講義の養蚕、黒毛和牛の育種生産については省略。

一つ質問した。Q.種子戦争と言われていますが、日本企業はどうですか?!

米国の巨大企業モンサント社には太刀打ち出来ない。しかし、野菜の方面では

結構頑張っていますと言う。主要食糧の小麦等の穀物では歯が立たないようだ。

余談:JR駅自動改札を出る時、ピンポーンと警報。スマホ本体のSUICAと
   ケース装着のICOCAカードが今回、同時反応。何れで支払いますかと。

処で、今日はお袋の誕生日、生きていれば99歳。時間が経つのは速いものだ。

徒然に、あるがままに・・・つくづく述懐。
      雑種交配により、良きmouseが生まれた。しかし、
        育成環境悪く、恣意的飼育により変質、成長した。(無念研究室にて)
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2018年11月08日

昆虫や線虫の生きざまに学ぶU

講座最終回の3回目。2回目の先週の講義は、声質、声量条件により50%

聞きとれず、その2回目は昨年と同じ講師、日本線虫学会会長による線虫の話。

今日、先週分の講義レジュメも配布された。昨年講義とほぼ同じ内容であり、

先週分講義のブログ掲載は割愛した。

今日の3回目は「上手をいくのは虫か、植物か?」。かおりを介した生態学。

女性講師。その内容の一部を紹介。生き物同士の関係性について。

誰と誰が仲が良くて、誰と誰が仲が悪い。

組み合わせ@ 植物+アブラムシ
組み合わせA 植物+アブラムシ+テントウムシ
組み合わせB 植物+アブラムシ+テントウムシ+アリ

@アブラムシは植物にとっては邪魔者
Aテントウムシはアブラムシを食べるから植物とテントウムシは仲が良い関係
Bアリはアブラムシから蜜をもらうから仲が良いが、植物とテントウムシに
 とっては厄介者。

しかし、アブラムシがいなければ、ある植物ではアリが植物の茎内に侵入する。

アリとアブラムシは共生関係であるが、しかし、アブラムシが多すぎる(植物

に害を及ぼす)とアリはアブラムシを食べてしまう。

実に微妙な関係、バランスで成り立っている。

もう一つは時間的関係。アブラナ科の植物に蝶が産卵。幼虫になると植物は食

害にあう。やがて、さなぎから蝶になると蜜を与え、蝶に受粉を委ねる。

次に、植物は匂いを持っている。恒常的な匂いに誘引され昆虫は集まる。

植物には誘導的な匂いもある。例えばヨモギはカットすると匂いの発散が強く

なる。これらの植物の匂いは単一の化学成分で構成されているわけではない。

そしてその発散する匂い成分は時間と共に変化している。

食害の傷有りキャベツと傷無しキャベツではその匂いに違い、変化が生じる。

匂いは昆虫にとって情報になる。モンシロチョウが植物に卵を産み付け、やが

て幼虫になり、産み付けた植物を食べる。食べられた植物は匂いを発散する。

その匂いで幼虫の天敵、寄生蜂アオムシコマユバチが誘引され、蜂は幼虫の体

内に産卵する。その体内養分で成長し成虫となる。コマユバチの生活史である。

では、どうやって寄生蜂は宿主を見付けるのか?! HIPVVOC

実験では同じ植物でも、食べられた害虫によって植物が放つ匂いが異なる。

植物は食害している昆虫に応じて特異的な匂いを放つ。その結果、それに応じ

た天敵が誘引される。この匂いに誘引される習性を利用して農業への応用が行

われている。農薬と異なり人間への害はない。天敵誘引剤を用いて、土着天敵

を圃場に誘引するもの。丁度、箪笥内にぶら下げる防虫剤と同じ要領で圃場内

に設置。 ・・・以降略。      講義終盤の質問時間、質問した。

Q.今日の講義、上手をいくのは虫か、植物か? ですが、植物と昆虫の大き

な違いは脳の有無、上手をいくのは、先生はどちらですか? 

A.植物です!!        (植物、見えない隠脳を持っている?!)

研究者の眼から観れば、植物は手の平の上で昆虫を転がしている、と見える?!

さて今回、どうも講義が少し苦痛になってきた。講師に何ら問題はないが、

何故なら聴感が低下し、その影響で理解が遅れるから。聴き取りに精力、時間

を費やすと時に理解が疎かになる。得手ではないが、読書への移行も考えなく

てはならない。しかし、外出する聴講講義は貴重な場だ。

徒然に、あるがままに・・・つくづく述懐。 
      我、天敵寄生蜂の一刺しに遭った不運な寄主、蝶の幼虫である。(キャベツ畑にて)
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