昨年の3回目講義から4ヶ月近くブランクが有って4回目の講義が始まった。
今日の講義範囲は、篇名「憲問第14」の387章〜最終章の390章。
授業では、本日の説明章の論語と過去の他の篇名の章句で出てきた類似、関連
する内容の論語の別添参考資料が配付される。
さて、論語は系統的に編纂されてはいないという。例えば「人生」「社会」
「家庭」とかテーマに分けて整理、編纂されてはいない。巻や篇の編集に意味
は無く、編集は無秩序。単にそれを均等に10等分して「巻」と名付け、巻は
2等分されて「篇」の全20篇としている。 その篇名の一つが
「憲問」であり、第14篇の387〜390章が今日の講義範囲。
387章 『子曰。上好禮。則民易使也』
「子曰く、上、礼を好めば、則ち民使い易し」
この意味するところ、大体予想が付くでしょう!?
388章 『子路問君子。子曰。脩已以敬。曰。如斯而已乎。曰。修已以安人。
曰。如斯而已乎。曰。脩已以安百姓。脩已以安百姓。堯舜其猶病諸』
曰。如斯而已乎。曰。脩已以安百姓。脩已以安百姓。堯舜其猶病諸』
ある訳者:「子路が君子とはいかなる人かと孔子に問うた。孔子「己の身を
修めて少しも怠らないのが君子である。子路「ただこのようにする
だけで君子と言われますか。」孔子「己の身を修めて少しも怠らず、
己独り善に進むのみならず、その効果は自然に人に及んで、多くの人
が安定を得るようになるのである。」子路「ただこのようにするだけ
で君子と言われますか。」孔子「己を修めて、その効が自然に人に及
んで遂に天下の人民を安定にするのである。このようなことは堯舜の
ような聖人でさえもなお難事として心を苦しめたのである」
修めて少しも怠らないのが君子である。子路「ただこのようにする
だけで君子と言われますか。」孔子「己の身を修めて少しも怠らず、
己独り善に進むのみならず、その効果は自然に人に及んで、多くの人
が安定を得るようになるのである。」子路「ただこのようにするだけ
で君子と言われますか。」孔子「己を修めて、その効が自然に人に及
んで遂に天下の人民を安定にするのである。このようなことは堯舜の
ような聖人でさえもなお難事として心を苦しめたのである」
類似章(為政第二)『子貢問君子。子曰。先行其言。而後從之。』:類似論語
「子貢、君子を問う。子曰く、先に其の言を行う。而る後に之に従う」
有言実行!! を意味する。
389章 『原壤夷俟。子曰。幼而不孫弟。長而無述焉。老而不死。是為賊。
以杖叩其脛。』
「原壤、夷して俟つ。子曰く、幼にして孫弟ならず、長にして述ぶる
こと無く、老にして死せず。是れを賊と為す。杖を以て其の脛を叩つ」
ある訳者:原壤(孔子の旧友)が立て膝して[先生]を待っていた。先生がおっ
しゃった。「子供の時は我が儘で厚かましく、大きくなって取り柄も
無く、年老いて気にもしない。これこそ穀潰しだ」と、杖で彼の脛を
叩かれた。
しゃった。「子供の時は我が儘で厚かましく、大きくなって取り柄も
無く、年老いて気にもしない。これこそ穀潰しだ」と、杖で彼の脛を
叩かれた。
390章『闕黨童子將命矣。或問之曰。益者與。子曰。吾見其居於位也。見其
與先生並行也。非求益者也。欲速成者也。』
與先生並行也。非求益者也。欲速成者也。』
以上390章で「憲問14」篇の全ての講義を終える。
小生は昨年の前期5月から「憲問第14」348章から論語を学び始めた。
次回の学習は、「衛霊公第15」篇に移る。しかし、次回は後期の最終講義。
本日、昨年要望した過去の講義「論語和訳集成」冊子、10〜13篇を戴いた。
何時もの如く、学生食堂で昼食を戴き売店、書店に寄り、キャンパスを後に。
現在、大学は冬季休暇中、学生少なく、閑散としたキャンパス、食堂でした。
*加筆推敲中